本堂で仏前結婚式が執り行われました!
2017年11月6日
11月5日 日曜日 寳持寺本堂にて結婚式が執り行われました。
新郎新婦のお2人は、以前参加した仏前結婚式を強く希望され、この度挙式するはこびとなりました。
※夫婦寿珠(めおとじゅず)授与の様子
天候にも恵まれ、式は無事に円成(えんじょう)させていただきました。
これからお2人に仏天の加護がおよぼされ、末永いご多幸と諸縁吉祥(しょえんきちじょう)を心より祈念申し上げます。
山主 合掌
仏前結婚式について
新郎新婦の出会いは決して偶然などでなく私たちの思いの及ばない深い宿縁(しゅくえん)によるものです。
よく「縁談(えんだん)が整う」といいますが、これは仏教の「因縁(いんねん)」という言葉からきています。
み仏に誓う仏前結婚式は、お2人の因縁がここに熟し、めでたく結ばれた。という立場にたって行われる式なのです。
仏前結婚式は珍しいものと思われがちですが、式のもつ本質や意義からすると決して特殊なものではなく、むしろ親しみ易いものです。
次に式の流れと内容を簡単に紹介いたします。
式次第(式のながれ)
一、来賓、親族着席・両家親族紹介
一、新郎新婦入堂
一、式師(しきし)入堂
一、献香三拝(けんこうさんぱい)
仏さまにお香を献じ、三度の礼拝をします。
一、啓白文(けいびゃくもん)
式師が、仏前に新郎新婦の成婚を報告し仏天の加護を請います。
一、洒水灌頂(しゃすいかんじょう)
式師が、いのちの水を新郎新婦の頭上にそそぎ清めます。
一、寿珠(じゅず)授与・指輪交換
式師より夫婦寿珠が渡されます。
一、三帰礼文(さんきらいもん)
三宝(仏・法・僧)に対して帰依の経文をとなえます。
一、盃事(さかずきごと)
新郎新婦の三々九度、両家固めの盃を交わします。
一、誓いのことば
新郎新婦は成婚の誓いをたて、式師から証明を受けます。
一、式師示訓(しきしじくん)
式師より祝福の言葉とおさとしがのべられます。
一、先祖報告報恩諷経(せんぞほうこくほうおんふぎん)
両家の先祖に対し成婚の報告と感謝の法要をおこないます。
一、一同三拝
仏さまに三度お拝をします。
一、退堂
式師、新郎新婦は退堂します。
一、集合写真撮影 等
【式の所要時間、約40分】
※以上は、当寺院の作法に従い紹介いたしました。地域の慣習やそれぞれ宗派の違いによって作法は異なります。