寳持寺、豪雨災害を経て復興へ
平成11年6月29日に広島県各地を襲った集中豪雨(通称6.29豪雨災害)により、山門だけを残して全ての伽藍(建物)が崩壊しました。1200年以上継承されてきた、能美島全島祈願寺の法燈を後世につなげる為、一歩ずつ復興に向け進んでいます。
平成11年6月29日豪雨災害の記事(中国新聞)
これまでの復興のながれ
- ・平成12年(2000年)仮本堂を建設し、法務を継続する。
- ・平成23年(2011年)本堂を再建。翌24年に落慶式厳修
- ・令和2年(2020年)開山堂および位牌堂を再建。
写真で見る復興のあゆみ
仏像修復について
災害をうけ破損し、未だ修復できていない仏像を紹介させていただきます。
これらの仏像は、先人達の深い祈りが込められています。
後世に繋げていくため、現在修復を進めております。
十六羅漢〈じゅうろくらかん〉像
お釈迦様の弟子の中で特に優れた16人。長くこの世にとどまり正法を護持し衆生を導く仏様です。
※写真は、十六羅漢中 十五番目の阿氏多〈あした〉尊者の像。比較的損傷の軽い状態です。
最大高:約1尺9寸(575㎜)
数 量:16体
年 代:昭和9年
迦葉阿難〈かしょうあなん〉両尊者像
迦葉尊者(写真左側)は、十大弟子の一人。頭陀〈ずだ〉第一と称せられた。お釈迦様の後を継ぎ二祖となる。教団の中心となり経典をまとめた人物。
阿難尊者(写真右側)は、十大弟子の一人。お釈迦様の傍らで常に説法を聴いていたことから多聞〈たもん〉第一と称せられた人物。迦葉尊者に継ぎ三祖。
最大高:約2尺2寸5分(680㎜)
数 量:2体
年 代:昭和9年
四天王〈してんのう〉像
四天王は、仏教を守護する四武神。帝釈天〈たいしゃくてん〉に仕え、須弥山〈しゆみせん〉の四方(東西南北)を守る。甲冑をつけ武器を持ち邪鬼を踏む像形。
四天王の各名称(写真左側から順に)
- ⑴北方守護の多聞天〈たもんてん〉仏の教えを聞く者
- ⑵東方守護の持国天〈じこくてん〉国を支える者
- ⑶南方守護の増長天〈ぞうちょうてん〉成長する者
- ⑷西方守護の広目天〈こうもくてん〉浄天眼をもち仏法を守護する者
最大高:約2尺(606㎜)
数 量:4体
年 代:昭和9年
- ※仏像修復の進捗はこちらの仏像修復でご覧いただけます。
※寳持寺復興にご関心のある方はお問い合わせください。